2009年10月09日

スメタナSQのベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集


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精緻な合奏力のうちに作品の深い読みがうかがわれる、全体に極めて高い水準を保った演奏である。

初期では第6番が傑出した出来映えで、端然とした造形のなかでの運動性の豊かさ、合奏の精緻さが生み出す透徹した完成度の高さは比類がない。

第4番も聴く者の胸に迫る演奏となっているが、それを一層強くするために、多少速めのテンポをとっている。

「ラズモフスキー第1番」がスケールの大きな演奏で光っているが、中期の中では「セリオーソ」が素晴らしく、名演の多いスメタナのベートーヴェンの中でも、最高の高みに達したものの1つだろう。

しなやかでこなれた精妙なアンサンブルの美しさや抒情の深さと共に、強靭無比な音楽的骨格が共存し、ベートーヴェンの悲痛な心情を伝えるかのようなドラマが繰り広げられ、感動的だ。

後期の曲では、第13番が最も充実した緊張力をもっている。

ギスギスしたところがなく、手なれていながらも常に新しい解釈を求め、いかなる動機の処理に対しても入念さがあるなど、いわば内面を抉り出すような演奏で、ベートーヴェンの晩年の心情を如実に伝えている。

第15番の圧倒的なコーダの悲劇的な盛り上がり、第16番のアンサンブルの緊密さも驚くほどだ。

ここには、弦楽四重奏というものの理想像が表されているといっても過言ではない。

気品高く、まれにみる4弦の統合と音楽的統一を達成している。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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