2009年10月11日
バーンスタイン/コンダクツ・アイヴズ
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日々の生活のなかで聞こえるさまざまな音を、はじめて音楽に取り入れたのはマーラーだったが、それを徹底的に利用したのがアイヴズだ。
以前のアメリカ人は敬虔で、日曜日には教会で聴くオルガンのひびきは彼らの皮膚感覚となっていた。
一方お祭り騒ぎの好きな彼らにとって、陽気な祝賀パレードは欠かせない。
こうして彼らの日常はつねにひびきと結びついていた。
彼ら自らは意識しないこれらひびきの感覚を統合し、ひとつのパッチワークに仕上げたのがアイヴズだ。
これはサティとは別の意味での環境音楽であり、アメリカそのものの表現になっている。
バーンスタインはユダヤ人ながら、このピューリタンらしさを肌で感じているのは言うまでもない。
アイヴズの第2番の演奏はきわめて若々しく、清新の気に満ちあふれている。
明快で率直、作品に対する愛情が聴き手に迫ってくる。
複雑な構成や楽想もよく整理され、アイヴズ入門にはふさわしい曲であり演奏だ。
第3番も同様だが、細部にこだわらず全体を大きく把握したような表現である。
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