2009年10月12日

ゲーベル&ムジカ・アンティクヮ・ケルンのバッハ:ブランデルブルク協奏曲&管弦楽組曲


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「ブランデンブルク協奏曲」の演奏に関しては、オリジナル楽器を用いるか、普通のモダン楽器を用いるかの問題があり、また合奏部(トゥッティ)を複数の弦楽器にするか、各パートを一人ずつの室内楽スタイルにするかが、やはり選択肢になるだろう。

オリジナル楽器でしかも各パート一人ずつの室内楽スタイルでは、ゲーベル指揮ムジカ・アンティクヮ・ケルンの演奏が、実に素晴らしい出来を聴かせる。

ゲーベルのバロック・ヴァイオリンを始め、メンバーの一人一人が高い見識と技術をもち、しかも室内楽特有の愉悦性というか、リズムの弾む躍動的なアンサンブルを展開しているからである。

極めて個性的な解釈と、多分に急進的かつ恣意的な色合いが随所に見られる演奏だ。

感触は終始鮮烈であり、聴いていて掛け値なしにスカッとする。

ムジカ・アンティクヮ・ケルンの演奏は、バッハのオリジナル・スコアを横軸とし、忌憚のない20世紀の感覚を縦軸として、その交わった地点に現れた音像を力強く表明している感がある。

それは多かれ少なかれ現代の古楽演奏に必要とされる姿勢だが、彼らの場合はそこに革新志向と新奇さへの嗜好が加わっており、際立ってモダンで雄弁な古楽演奏になっている。

行き方としては必ずしも普遍性を勝ち得るものではないが、それがあくまで原典資料の徹底的研究の中からつかみ出されたアプローチである点は、高く評価されてよいだろう。

「管弦楽組曲」もまた各パート一人の室内楽的な演奏である。

ゲーベルのバロック・ヴァイオリンを始め、バロック音楽の名手たちの優れたアンサンブルは、この曲が極上の室内楽曲でもあることを認識させる。

今日的な意味での指揮者という集中コントローラーのいない、自発的な合奏による演奏もまた素晴らしく、バロック音楽の魅力はこうしたところにもあるというのが実感である。

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classicalmusic at 19:08コメント(2)トラックバック(0)バッハ  

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コメント一覧

1. Posted by フンメルノート   2009年10月13日 11:08
こんにちは。

わたしもリヒター初め数種の同曲集持っていますが、
いま期待しているのがガーディナー盤です。

まっだ買っていないのですが...

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3684964
2. Posted by 和田   2009年10月13日 15:02
フンメルノートさん、コメントありがとうございます。
ガーディナーがようやく録音しましたね。私もまだ買ってませんが、間違いなく質の高い名演奏になっていることでしょう。
またのコメントお待ちしております。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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