2009年10月14日

ベームのR.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」


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ベームは生前、R.シュトラウスと親交があり、この作曲家に深く傾倒していた。

この演奏は、こうした2人の関係から生まれたものだけあって、曲の核心をついた実に見事なものだ。

「英雄の生涯」はベームのR.シュトラウス演奏の中でも、最も円熟した演奏のひとつだろう。

80歳を越えたベームは、この交響詩の世界を実にあたたかく見守っており、悠揚たる歩みの中に、しなやかに抑制のきいた表現を行き渡らせている。

少しも肩を怒らせたところがなく、しかも大変にスケールの豊かな演奏だ。

その落ち着いた運びと清冽な表現も印象的で、演奏はいかにも手厚く巧みである。

テンポは実に遅い、悠然たるものである。

わずかな力みもみられず、オーケストラが絶えずたっぷりした柔らかさで息づく。

抑制がきき、渋味をたたえているにもかかわらず、音楽がいかにも雄大に満ちあふれてくる。

響きが大波の中に身を浸してなんの抵抗もなく、流れはしなやかで硬直した部分はない。

人間の最晩年の豊かな大きさを獲得した「英雄の生涯」である。

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classicalmusic at 05:47コメント(0)R・シュトラウス | ベーム 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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