2009年10月28日

ザンデルリンク&ベルリン響のマーラー:交響曲第10番(クック版)


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録音年(1979年)からすると、D・クック最終決定版の先陣を切ったものだ。

この版は周知の通り、マーラーが残した草稿を元にクックがオーケストレーションを施し完成させた労作(1972年)で全5楽章から成る。

ザンデルリンクはクック版を基本とし、適宜、手を加えるという形でおこなわれている。

ザンデルリンクの切り口は峻厳にして彫りが深い。

かつてない表情の素朴さとドイツ風の構築性があり、堅実な音楽を聴かせる。

あたかも徹頭徹尾ドイツ的であることを眼目にしたかのような趣がある。

形だけを整えたような冷たさはなく、それどころか十分に情熱的である。

誇示誇張の表現がなく、じっくりと腰を据えて丁寧に描き出していくのが手に取るようにわかる。

アダージョは言うに及ばず、終わりの2楽章が素晴らしい。

一音一音丁寧に咀嚼し、何を言わんとしているかを明解に浮かび上がらせる。

第5楽章の後半が感動的に高揚するのもすごい。

いぶし銀にも似たオーケストラの音色と相まって、実に滋味深い演奏だ。

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classicalmusic at 02:43コメント(0)マーラー | ザンデルリンク 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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