2009年10月31日

インバルのマーラー:交響曲第6番「悲劇的」&第8番「千人の交響曲」


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インバル/フランクフルト放送響は、丹念に磨きをかけた表現で、細部のいかなる表情も見逃さずに、テンポの変動の目まぐるしいこの第6番を、見事に演奏しきっている。

弦の密度が高く、管弦の融合した響きの快い第1,2楽章、しなやかな歌の表情が魅惑的な第3楽章、そして終楽章では、強靭さと、構成力のたくましさに圧倒される。

実にこまやかに表情をとらえた緻密な演奏で、この曲のもつ悲劇的な情感を、これほど色濃くあらわした演奏というのも少ない。

まさに音楽的に純粋で、都会的に洗練されたマーラーといえるだろう。

「第8」はインバルの統率力と熱気が凄く、まるで宇宙が鳴動するような力演で、この複雑きわまる大曲を一分の隙もなく、精緻・明快にまとめている。

精密な設計を行いながら、あたかもドラマをみているかのような、劇的な迫力とスケールを表出した演奏である。

第1部では声楽部の表情をよく生かしたテンポのなかに、鮮やかな遠近法をもたらし、曲の輪郭を明快に表出している。

第2部も底に情熱を秘めた冷静さが、息づまる緊張を生み出している。

インバルの情熱的な指揮に、ぴたりとついてきているオーケストラと合唱団、独唱陣もなかなかの好演だ。

とにかく曲を完璧といえるほど的確に把握した表現で、どの部分を採っても生ぬるさなどない。

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classicalmusic at 00:03コメント(0)マーラー | インバル 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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