2009年06月24日

カラスの「ノルマ」(旧盤)


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《ノルマ》はカラス最高の当たり役で、セラフィンの指揮で全曲を2度録音、いずれも至芸の名盤として知られ、一般的にはステレオ録音が決定盤とされている。

1960年のステレオ録音でのカラスは、声にやや衰えがあるが、声技を駆使して微妙な感情の演出を行い、裏切られた女の悲しみと怒りの心情を鋭く劇的に表現。

ポリオーネのコレッリは、いかにも男臭い声でローマの総監督らしい直情径行の男性を好演している。

セラフィンのスケールが大きく雄弁でエネルギッシュな指揮は前回とあまり変化はないが、ステレオだけにオーケストラと合唱がより鮮明である。

ただし、個人的には1954年のモノーラル録音を推薦したい。

カラスの声が絶頂期のため苦渋を感じさせるところがなく、多彩な声の色での表現に惹かれる。

ポリオーネのフィリッペスキは役の解釈が通り一遍ではあるが素直な美声で、コレッリの凛々しい舞台姿を思い浮かべて聴くのなら別だが、私にはコレッリよりも聴きやすい。

大きな違いはアダルジーザ。ステレオのルートヴィヒは確かにうまくはあるが、声質が暗くてイタリア・オペラ向きとは言えず、重唱にベルカントの味がない。

1937年の最初の全曲録音でもアダルジーザを歌ったモノーラルのスティニャーニはイタリアのメゾ・ソプラノの長年にわたる第一人者。

声が明るく輝かしく、カラスとの2つの二重唱での美しいからみはベルカント歌唱の極みで陶然となる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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