2009年11月16日
ワルターのマーラーの交響曲「大地の歌」(旧盤)
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ワルターは周知のようにマーラーの愛弟子にして友人で、《大地の歌》と交響曲第9番はマーラーの死後ワルターの手によって初演された。
その2曲をワルターはすでに第2次世界大戦前に、まだマーラー時代の面影が残しているウィーン・フィルと録音している。
2曲とも、まだ壮年期の活力を残していた激しい表情や動態脈が晩年の演奏のとは一線を画する。
《大地の歌》も、音質の点では戦後のウィーン・フィルとのモノラルやニューヨーク・フィルとのステレオ録音が遥かに優れているが、演奏がはらむどこか切羽詰まった情動や、刹那にかけるかのような耽美的な表情はこの演奏ならではだ。
旧盤はSP盤の復刻だが、ウィーン・フィルの退廃的な美が最大の魅力だ。
戦後のウィーン・フィルが別の団体と思えるほどである。
第1楽章の今にも崩れそうなヴァイオリン・ソロがすべてを語っている。
トルボルクは、マーラーを得意としており、シューリヒトのコンセルトヘボウ管とのライヴでも名唱を聴かせてくれている。
ひとつの時代のマーラー演奏の貴重な記録。
暗黒時代はそこまで迫っていた。
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