2009年11月22日

カラヤンのフンパーディンク:ヘンゼルとグレーテル


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クリスマスの時期になると、各地のオペラ団体がとりあげるこの歌劇は、グリム童話を題材に得、ドイツ民謡がふんだんにとりこまれた素朴で親しみやすい作品と言える。

だが、フンパーティンクはバイロイトでワーグナーの仕事を手伝っていたこともあり、彼の作品には、ワーグナー的な劇的緊迫感の要素も含まれている。

このワーグナー的要素を最もうまく表現しているのが、カラヤンが1950年代にフィルハーモニア管およびシュヴァルツコップ、グリュンマー、2人のソプラノと録音したEMI盤。

音はやや冴えないが、若き日のカラヤンのすがすがしい演奏である。

ここでのカラヤンは、晩年にみられたような、巧緻をきわめた音づくりではなく、ごく自然にこの作品のメルヘン的な性格を引き出しており、颯爽とした若々しい表現で聴かせる。

この演奏の中で、特筆すべきは、子供心あふれるシュヴァルツコップ、グリュンマーの魅力的な二重唱。父親役を歌うメーテルニッヒなどの脇を固める歌手の堅実な歌唱と声質の対比も申し分ない。

豪華キャストたちの役をよくつかんだ歌唱が面白く、大変聴きごたえのある演奏になっている。

それとワーグナーかと錯覚してしまう程の詩情豊かで力感あふれるカラヤンの指揮も忘れてはならない。

しかも決してグランド・オペラ風歌合戦に陥ることなく、メルヘンとしてのこの作品の領域と限界をカラヤンは見失っていない。

全体に速めのテンポで、曲の夢幻的な雰囲気をすっきりと表し、魔女の場でも過度に物々しくせず、きびきびと運び、フレーズの扱い方にもあたたかみがある。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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