2009年11月24日

アーノンクール&ベルリン・フィルのブルックナー:交響曲第8番


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歴史的快挙とも呼ぶべき素晴らしい演奏だ。と私が声を大にしたところで、アーノンクールのブルックナー演奏は、未だ異端視されがちである。

この画期的な演奏が評価されていない、という現実は、ブルックナーの生前と同じ状況なのではないか、と私には思えてならない。

アーノンクールは「ブルックナーは月から降ってきた石のようだ」と語る。「メンデルスゾーン、シューマン、ブラームスの後継者」ではなく、「唐突に登場」したと。だから、生前理解されず、拒否されたのも当然である、と。

アーノンクールのブルックナーもまた、「月から降ってきた石」のひとつなのではないか。

アーノンクールはブルックナーを遡ればルネサンス音楽のポリフォニー、身近には酒場のダンス、そして、来るべき新ウィーン楽派の前衛との結びつきの上で捉えている。

私が「歴史的快挙」と言いたいのはここだ。

ブルックナーのスコアは「慣習」から解き放たれ、はじめて、ウィーン国立図書館に保管されたままの無垢な姿で音となったのである。

ゆえにこれまでの伝統的な価値観でしかブルックナーを語れない人々には拒絶されるしかないのだ。

アーノンクールの円熟ぶりには凄まじいものがある。刺激的ではあったが腰の軽かった「第3」の頃とは別人の堂々たる貫録が現れた。

至純な響きや精緻を極めたスコアの再現はそのままに、これまで聴かれなかった圧倒的な「力」に貫かれている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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