2009年11月27日

ボールトのブラームス:交響曲全集


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ボールトもまた、モントゥーと同じくブラームスを心の底から敬愛していたひとりである。

その傾倒ぶりは「ブラームスの4つの交響曲にはすべてがある。ヨアヒムは『ブラームスはベートーヴェンよりも偉大である』と語ったが、自分はそれを理解できる」というから、筋金入りだ。

そんなボールトのブラームス演奏は慎み深い。

もっと歌えばいいのにという場面も、はにかみながら過ぎてしまう。

しかし、そういう慎み深さはブラームスにとって決してマイナスではないだろう。

ブラームスもまた様々な想いを胸に秘めたままの悲しみの人だったからだ。

この全集の最大の聴きどころは、「第1」「第2」「第3」における、第1主題提示部の反復の場面ではなかろうか。

反復なしの演奏では飛ばされてしまう日陰の存在である「1カッコ」が、慈しむように演奏されているのだ。
 
「ああ、もう一度、この素敵な提示部を演奏できるのだ」というボールトの歓びが、ここに滲み出ているのである。

もちろん、それ以外の部分だって素晴らしい。

最初の楽章に反復記号のない「第4」も含め、どこをとっても慈父のように暖かな眼差しに包まれたブラームスである。

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classicalmusic at 20:54コメント(0)トラックバック(0)ブラームス  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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