2009年12月03日
ガーディナーのモーツァルト:レクイエム
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エリオット・ガーディナーがジュースマイヤー版を用い、オリジナル楽器によるオーケストラを起用して、この作品を再現している。
彼は過剰なレガートがロマン的な思い入れを一切排除して、すべてのセクションの動きを鮮明にし、引き締まった演奏を展開している。
多少、激しすぎる部分もあるが、モーツァルト晩年の思いを鋭く示した演奏だと思う。
また、モンテヴェルディ合唱団、イギリス・バロック管弦楽団、両者のアンサンブルの隙のない緻密な演奏も、この演奏の長所。
かつて愛聴していたワルター、ベーム、カラヤン、バーンスタインなどの演奏にもまた愛着はあるが、しばらく前からその分厚い響きやロマン的ともいえる情感をたたえた表現より、このガーディナーをはじめとするオリジナル楽器による演奏を聴くことが多い。
特にガーディナーの演奏は、同じくオリジナル楽器によるアーノンクールのように劇的ともいえる激しさはないが、合唱とオーケストラとの簡潔でバランスのよい響きが明快であり、その多彩な響きと自然な音楽の流れは積もった汚れを拭きとったかのような新鮮さがあり、これが本来の姿ではないかと思わせる強い説得力をもった演奏である。
独唱者ではバスのホワイトの、〈トゥーバ・ミルム〉でのオペラ風の歌いぶりが気になるが、他の3人はよく歌っており、中でもソプラノのボニーの透明な歌声と率直な歌いぶりが、モーツァルトの宗教曲にはふさわしい。
それに加え、アルトのフォン・オッターとテノールのブロホヴィッツも、整った歌いぶりでアンサンブルを美しく形成している。
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