2009年12月07日

ブーレーズ&ウィーン・フィルのマーラー:交響曲第5番


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ブーレーズの明晰で精緻な読みとウィーン・フィルの美しい響きが最良の形で結びついた演奏である。

どんな作品を指揮する場合でも"明晰"を追求してやまないブーレーズ。

響きの明晰に加えて、造形も明晰であるのが、ブーレーズ本来の持ち味と言ってよかろう。

しかしそうした演奏ぶりでありながら、マーラー特有の情念は逃していない。

ただしその情念は、ブーレーズ以前の指揮者たちのそれとは違って、いかにもスマートで現代的。

粘っこい趣を薄めた一種の爽快さが、とても新鮮で印象的。

第4楽章アダージェットの冒頭における弦の響きと柔らかくデリケートなニュアンスなど、この上ない美しさで、いかにも静かに心に浸透し、ほのかな哀調をたたえた表現がそっと胸を締めつけるようである。

と同時に、その表現は、決して情緒に流れて格調を失うことがない。

両端楽章をはじめとする明晰で緻密な表現の冴えとしなやかな彫りの深さも間然するところのない見事なもので、柔軟で自発性にとんだウィーン・フィルの能力が最高度に発揮されている。

特に、第3楽章スケルツォの明敏で懐の深い表現は、現在のブーレーズならではの味わいだろう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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