2009年12月14日

フェリアー&ワルターのマーラー:歌曲集「亡き子をしのぶ歌」(1949年スタジオ録音)/ワルター&ニューヨーク・フィルのマーラー:交響曲第4番(1954年スタジオ録音)


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『亡き子をしのぶ歌』は、マーラー直系のワルターによるウィーン・フィルの、侘しげだが、まさしく豊潤そのものの響きがしなやかに漂うなかに、「いま、晴れやかに陽はのぼろうとしている…」と歌い出すフェリアーの声の、なんと印象的なことだろう。

哀しみにむせぶようなオーボエとホルンと絡み合う、深い憂愁をふくんだコントラルトのその声は、第5曲になって、「こんな嵐の日に」と、家から出してやった子供たちに対する自責の思いを歌うとき、言い知れぬ感情の奔流につつまれるが、海のごとく深く、秋の空のように澄んだ清冽の美とともに、度重ねて聴くほどに感動が魂にしみる。

フェリアーだけが歌うことの出来たマーラーの歌の世界。

まさに折紙つきの絶唱と言える。 

交響曲第4番は終戦の年の1945年5月に、ワルターの亡命地アメリカで録音された演奏である。

ワルターはおだやかに、また感興にみちてマーラーの旋律を歌わせた表現で、古き良き時代のあたたかい情感が立ち昇ってくる。

この作品のもつ天国的な気分を、ゆったりと陶酔的に表現したもので、清らかで純粋な美しさにあふれている。

しかも造形的には意外なほど端正で、これもワルターの見識を示している。

ワルターは、どのような苦境にあっても、ほほえみを忘れない人だったというが、ここには、そうした彼のやさしさが、そのまま反映されているかのようだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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