2009年12月21日

イ・ムジチのヴィヴァルディ:協奏曲集「調和の幻想」


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ヴィヴァルディを論ずる場合、また協奏曲の歴史を概観する場合、無視することのできない重要な曲集である。

12曲全部聴いてもひとつも退屈しないばかりか、満ち足りた楽興の時を持ちうるのは、さすがヴィヴァルディの力量といわなくてはならない。

これは、ヴィヴァルディの音楽を得意としているイ・ムジチによる、22年ぶりのこの曲集の再録音である。

イ・ムジチの演奏はバッハに変身していくヴィヴァルディではなく、大バッハが憧れつつも、ついに到達し得なかった、もうひとつ別の顔のヴィヴァルディを心憎いまでに描き出している。

いくぶん速めのテンポをとり、さっそうと表現した若々しい演奏で、のびやかな旋律の歌わせ方が、すこぶる魅力的だ。

旧盤のミケルッチに代わって今回はカルミレッリがヴァイオリンを担当しているが、彼女はイ・ムジチの音色に自らをやわらかく溶けこませ、暖かい音楽を展開させてゆく点において稀有な存在である。

合奏も以前にも増して爽やかで、ふっくらとした情感があり、ヴィヴァルディの"歌心"をいっそう強めている。

ヴィヴァルディ・ファンにとっては聴き逃すことのできない名盤であろう。

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classicalmusic at 04:37コメント(0)トラックバック(0)ヴィヴァルディ  

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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