2009年12月22日
ピノックのヴィヴァルディ:協奏曲集
この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。
ヴィヴァルディの演奏に、新しい様式感を与えた演奏である。
いかにもピノックらしい独特のリズム処理で、きわめて歯切れのよい音楽となっている。
また、古楽器のもつ透明な音色が、実にすがすがしい。
ここには、ヴィオラ・ダモーレとリュート、オーボエとファゴットといった珍しい組み合わせの協奏曲が収められている。
ピノックの演奏は、きわめて流麗で、かつ生命力にあふれ、各独奏者の腕も達者だ。
躍動感と愉悦感とにあふれ、メリハリがあって大変楽しませてくれる演奏だ。
生命感と躍動感に満ちた演奏で、ピノックの才気が時おり矢のようにほとばしり出て、ハッと胸をつかれる瞬間がある。
「アラ・ルスティカ」は、何よりリズムののりがよく颯爽としており、オリジナル楽器による弦楽合奏の醍醐味を聴かせる。
2つのマンドリンのための協奏曲では、ガット弦を張った2挺のマンドリンを、ピノック自身がポジティーヴ・オルガンで支えるくだりなど、今までにない新しく繊細なヴィヴァルディだ。
とりわけ感服したのはグッドマンのヴィオラ・ダモーレとノースのリュートが、かつて聴いたことのないレヴェルの高さで腕を競う、ヴィオラ・ダモーレとリュートのための協奏曲。
この第2楽章での気品高い抒情と、第3楽章での一糸乱れぬアンサンブルは絶賛に値する。
ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング
フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室。