2009年07月27日

ノイマン&チェコ・フィルのマーラー:交響曲全集


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ノイマンはここで、彼らしい新古典主義的な姿勢を堅持している。

彼はマーラーの精緻な管弦楽法をあらゆる角度から研究しつくし、細部もなおざりにしない。

ノイマンの「巨人」にはマーラーの初期作品にあるボヘミアの香りが漂う。

その直截な表情は新古典主義的であり、確かに全体が端正で、内部には冷徹とさえいえる正確さがある。

すべてがよく整理され、そのなかにマーラー特有のアイロニーと抒情感が色濃く織り込まれているが、まったく押しつけがましくないので、聴き手は自由な姿勢で作品を受容することができるだろう。

好感のもてる演奏だ。

「復活」は表情が極めて直截的で明快、リズムも軽く、新古典主義的な端正さに覆われたノイマンらしい演奏だ。

全体を透視したように表出した第3楽章だけでなく、どの楽章も引き締まり、内的な緊張感も強い。

誇張やものものしさとは無縁の表現だが、少々もの足りない印象もある。

独唱の2人はいずれも深味のある声と表情で充実した歌唱を展開し、その端麗な表現はノイマンの音楽にふさわしい。

「第9」の第1楽章は過去への愛情に満ちた痛切な曲想を格調高く描き、終曲では一部の指揮者のように文学的な彫りの深さを追求したりはしない。

むしろ淡々と磨かれ、純音楽的とさえ感じさせる。

その端正さの中からマーラーの孤高な感情が自然に聴き手を捉える。

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classicalmusic at 19:06コメント(0)マーラー | ノイマン 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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