2009年07月28日

ギーレンのマーラー:交響曲全集


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作曲家であるとともにマーラーの解釈に水際立ったところを見せるギーレンの面目躍如たる1組。

ヨーロッパで高い評価を受けながら、わが国では知名度の低いギーレンのマーラーで、この指揮者のすぐれた資質を表した演奏である。

スコアに込められたメッセージを最大限に引き出した、情報量の多い音楽だ。

マーラーを現代的な方向へと解放するギーレンは、余計な思い入れをいっさい捨象し、非常に引き締まった表現を求め、作品自体に語らせながら成功した例のひとつだろう。

南西ドイツ放送局のオケを自在にあやつり、ギリギリの表現を引き出したシャープな演奏である。

オケの技術が第一級とはいえないのが残念だが、やさしさから強い緊迫感まで表現の幅が広く、マーラーの沈鬱から焦燥、はかない希望などを秘めた作品の諸相をよく表している。

どの曲も楽想やオーケストレーションの特色を明快に把握しているのも賞賛すべきものだ。

ギーレンはテンシュテットのように、音のひとつひとつの表現力が強いわけではない。

ギーレンの場合はシャープで、冷酷なまでに素っ気ない。

ただ、その素っ気ない音が同時に鳴らされたとき、その組み合わせ方がドラマティックで、ロマンティックで、エロティックなのだ。

1990年代以降に録音されたディスク、そして演奏会を聴く限り、ギーレンは現代最高のマーラー指揮者であることは間違いないだろう。

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classicalmusic at 19:08コメント(0)マーラー  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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