2009年12月25日

サヴァリッシュのブラームス:交響曲全集(新盤)


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交響曲第1番は比較的客観的な表現で、サヴァリッシュはやはり新古典主義が一世を風靡した時代に生きてきた指揮者であることを感じさせる。

第1楽章では豪快な力感が全体をしっかりと支えており、第2楽章は伝統的な様式に立脚した客観性といえるものがある。

第3楽章も何の変哲もない表現だが、各パートが明確に表出され、クセのない音楽が作品の姿を誤りなく伝えている。

「運命の歌」も感興豊かな好演だ。

交響曲第2番は実に格調高く、聴くほどに味わいのある演奏だ。

第1楽章の旋律の高雅な歌わせ方、動機の的確な処理はドイツの指揮芸術を代表する指揮者ならではだし、第2楽章の木管のバランス、中間部のたゆたうような表現など、どれをとっても大人の芸術である。

フィナーレも構築美が際立っており、ひたひたと最後の盛り上がりへと進む運びはさすが。

「ハイドン変奏曲」も味わい深い。

交響曲第3番はサヴァリッシュの円熟を証明するに足る、見事な演奏だ。

第1楽章は落ち着いたテンポで演奏されているが、それによって細部を克明に表出し、端正・堅固な造形でまとめながら、そこに非常な気迫を感じさせる。

第2楽章は情緒の表現が美しく、第3楽章の馥郁としたロマンの香り、、第4楽章の劇性の表現もそれぞれ見事なものだ。

「大学祝典序曲」も明晰な表情でまとめた品のよい演奏である。

交響曲第4番は真正面から堂々と力強く表現した演奏だ。

第1楽章は鮮明な輪郭で音楽の形をよく整え、晴朗な響きで各部を画然と表出し、第2楽章の内面感情の揺れを表す計算も心憎い。

第3楽章も均衡間が強く、第4楽章は明快そのものだが、血の通った線の太さがあり、ヒューマンな息吹を伝えるところにサヴァリッシュの特色がある。

「悲劇的序曲」は剛健といえるほど、充実した力を感じさせる音楽だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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