2010年01月04日

プリンツ&ベームのモーツァルト:クラリネット協奏曲


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モーツァルトのクラリネット協奏曲は名曲だけに録音も多いが、未だに輝きを失わないのが、プリンツのクラリネット、ベーム/ウィーン・フィルによる録音である。

"輝き"といっても、プリンツの演奏はブリリアントとか、華麗とかいうイメージには程遠く、ウィーン的な甘さ、優美、典雅をもった実に美しいソロを聴かせる。

現在からみれば、むしろおっとりとした古き良き時代の残り香を伝える演奏である。

艶やかな音色で、ウィーン風の流麗な演奏をおこなっていて、こんな浮世離れした世界は他では聴けない。

プリンツはモーツァルトの音楽を客観的に理解し、把握するのではなく、それと同化し、演奏と作品を一体化させている。

したがって、聴き手はプリンツの演奏を意識することなくモーツァルトの音楽に浸ることができる。

このような演奏は、ウィーン・フィルの首席奏者としての長い活動と、彼の個性が結びついて初めて生まれるものである。

その下地として、ウィーンで長い間培われてきたモーツァルトの音楽に対する感覚があることは確かだが、それをことさらに強調するウィーンの一部の音楽家と違って、プリンツの演奏にはそれを意識させない節度と温かい感触がある。

ここでは老大家ベームの格調の高い好伴奏に乗って、のびのびと、豊かな気品をもった音楽をつくりあげている。

ベームの厳しい指揮がオーケストラ・パートを引き締め、プリンツをしっかりサポートしていることも大きなプラスである。

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classicalmusic at 06:42コメント(0)トラックバック(0)モーツァルト | ベーム 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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