2010年01月06日

ザンデルリンク&フィルハーモニア管のラフマニノフ:交響曲第2番


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ラフマニノフの交響曲第2番はザンデルリンクとフィルハーモニア管のCDが圧倒的に素晴らしい。大柄な音楽作りが堪能できる、掛け値なしに偉大な演奏だ。

彼方にまで伸びていくかのような旋律線がとても美しく、ロマンティックな音楽に酔わせてくれる素晴らしい演奏だ。

ザンデルリンクの演奏は、以前のものとは比べものにならないほど円熟しており、しかも個性的である。

抒情と劇性が雄大なスケールで濃厚に表出され、第1楽章冒頭からきわめて充実した音楽を聴かせている。

各楽章とも完全に曲を手中に収めた表現で、すべてが歌に満ち、アゴーギクとルバートの多用も内奥から溢れ出る感興を表している。

その共感と生命力の強さは驚くべきものである。

私は常々イギリスのオーケストラは、整ったこぎれいな音は出すけれども、踏み込みが足りない、いや踏み込もうとしない点に不満を覚えていた。

礼儀正しいが本心が見えないと喩えたらよいだろうか。リアルに見えすぎるのを嫌うと言ったらいいか。上手でお行儀がよいだけではすまない作品がたくさんあるにもかかわらず。

けれども、この盤、とりわけ第1楽章での弦楽器群のうねり方は凄い。催眠術にかけられたがごとく、ザンデルリンクの大きな指揮棒の動きに合わせて陶酔の波を漂っている。

弦楽器だけでなく、オーケストラ全体の気の入り方が尋常ではない。

音楽の収縮は堂に入り、旋律線はぐんぐん途方に延びていって果てしがない。

こんな雄大かつ恍惚とした音楽は、この曲の他の演奏からは聴けない。

これほどの名演を聴くと更なる欲が出てくる。

ベルリン・フィルとの超絶的名演のライヴ録音(かつて石丸電気で売られていたCD−R)の再発はならないのだろうか。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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