2010年01月10日

ディ・ステファノ/ザ・ベスト・オブ・ナポリタン・ソング


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ディ・ステファノは、ナポリ民謡のきわめて情熱的な面を歌いあげた人で、20曲収録されたこのディスクは、その彼の絶頂期のころの録音だけに、声には張りと艶があり力強い。

「フニクリ・フニクラ」のみなぎるエネルギーからして、イタリア人の大テノールらしく最高だ。

ナポリ方言はフィレンツェ語を基にした標準語とは異なり、北伊の人にとっても難解で発音も難しい。

ジュゼッペ・ディ・ステファノはオペラ・テノールとして個性的な歌唱で一世を風靡したが、その独特なステファノ節はナポリのミュージカル・ショウでニーノ・ダウレリオの芸名で活躍した時代に、情熱的に迫る恋の口説や身も世もなく嘆く悲しい恋のナポリターナを歌って培った賜物。

彼のナポリターナはナポリ人のカルーソーなどと共にクラシックの歌手では僅かな正真正銘の本場物。

現在のテノールによるナポリ民謡は、一口にいって味がないに尽きる。

技術面での進歩は確かに素晴らしいが、どれも優等生的で味も香りもない歌が多い。

ディ・ステファノのナポリ民謡が今なお聴かれ続けているのは、その歌の命が、イタリアの熱い血と共にどの歌からも噴出しているからである。

精選された《カタリー》《帰れソレントへ》《君を求めて》《オ・ソレ・ミオ》などのスタンダードな名曲を、甘美に陶酔して歌に没入したアルバムは貴重な宝石である。

この年月を越えたディ・ステファノの情熱のほとばしりは、不滅のものだ。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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