2010年01月13日

ブレンデルのシューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」(新盤)


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ブレンデルが17年ぶりに再録音した《ます》。

このブレンデルらによる演奏は、心をひとつにして曲の核心に集中しようとした稀な例に数えられる。

その求心力の役割を果たしているのがブレンデルで、出すぎず、臨機応変に他の弦楽器のあいだを自在にすりぬけ、まさに清流のなかで泳ぐますの役割を果たしている。

弦楽器奏者たちはしっとりとした親密さでたがいの肌に触れ合い、どこまでもこまやかなやさしさを失わない。

その濡れるような感触こそ、水に自在になじむますの肌合いを思わせずにはおかない。

シューベルトが求めてやまなかった仲間同士の親密感は、まさにかくありなんと思わせる。

合奏の喜びをこれほど実感させてくれる演奏も珍しく、各演奏家が聴かせる溌剌としてのびやかな調べが、聴き手をアンサンブルの輪の中に誘うかのようである。

確かにアンサンブルの主導権はブレンデルにあるが、ブレンデル一人が際立つことはまったくないし、5人がイーヴンの関係で演奏に参加、独立性と協調性の見事なバランスに支えられた室内楽の世界を作り出している。

その結果、ここに聴く《ます》にはかつてない躍動感と歌の喜びが盛り込まれており、5人の嬉々とした表情が実際に見えるかのような臨場感に浸らせるほどである。

知情意の理想的結合を見せた名演といえよう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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