2010年01月25日

バーンスタインのミュージカル「キャンディード」


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



これまでレコードを通してバーンスタインの演奏に接してきたが、晩年の録音に聴く演奏はどれもマーラー演奏に代表されるように重々しく、極端に拡大された表現と、独特の宗教観のようなものが目立った。

ヨーロッパに移ってからのバーンスタインの録音で本当に楽しめたのは声楽入りの自作曲が多かった。

「キャンディード」は、若い頃のバーンスタインが実験的な要素を取り入れて書いた意欲作だが、ここでは改訂版を使い、「ウェストサイドストーリー」と同様に有名なオペラ歌手を含むオールスターキャストで録音されている。

今までに出ていたオリジナルキャスト録音の、軽いタッチでよくまとまった演奏もそれなりに楽しめるが、バーンスタインの圧倒的な演奏は、この曲がミュージカルの枠を越えた特異な作品であることを鮮明に示し、多様な表現を含んだ曲の可能性が極限まで引き出されている。

このようにバーンスタインの曲は結局彼が自分で指揮して初めてその全容が姿を現すことがよくあるが、特にイタリアオペラを思わせる大げさで古風な歌が途中から、序曲に出て来る軽快なリズムのメロディーに変わる時のスリリングな感覚はバーンスタインの表現の特徴的な一面だ。

彼は古い様式の殻に隔てられた本質的なものが、実はそれほど遠く離れた理解し難い感覚や感情に基づくものではないことを、現代の我々に伝えようと努力した音楽家だ。

そうした彼の姿勢がよく表れている演奏はニューヨークフィル時代の録音に数多くあり、それは今聴くと一層強く感じられる。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 18:36コメント(0)トラックバック(0)バーンスタイン  

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ