2010年02月01日

朝比奈のブルックナー交響曲第8番(1994年録音)


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いかにも朝比奈らしいハース版による演奏。

「法律はドイツの実体法でなきゃどうも承服できないし、シンフォニーというものは、様式が完璧でなきゃいけない。様式音楽であって印象主義みないなものじゃないと思うんです」と本人が語るように彼はドイツ音楽の様式美を追求した。

その結果、大阪フィルは有体にいえば器用とはいい難いオーケストラになったが、ブルックナー作品のような分厚いテクスチュアを重ねていくプログラムでは熟達した安定感を見せた。

本作のゆったりとしたテンポ設定、音が痩せてしまうのを嫌うダイナミックなアプローチは図らずもブルックナーの深遠なる精神に近づく効果をもたらした。

第1楽章では楽想の表情に感興をこめながらも、音楽的にやや枯淡の域に入ってきた印象を受ける。

第2楽章ではトリオのハープが加わる部分が美しい。

第3楽章での息の長い表情から、感動的で清澄な表現をつくり出していることも特筆に値するだろう。

終曲も朝比奈の音楽は浄化を続け、特に後半は淡白な表情ながらも音楽がよく呼吸している。

近年稀に聴く感動的力演である。

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classicalmusic at 18:39コメント(0)ブルックナー | 朝比奈 隆 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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