2010年02月09日

ハイティンクのマーラー:交響曲全集


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この全集は1972年度のフランス・ディスク大賞、同年のオランダ・エジソン賞を受賞しており、欧米では現在もたいへん高い評価が与えられている。

さらに1962年にはハイティンクが国際マーラー協会の名誉会員に推薦されており、1971年に国際マーラー協会から金メダルを贈られている。

我が国におけるハイティンクの評価は、大器晩成型と評され、1980年以前の録音はあまり評価が芳しくないようだ。

しかし、上記のように、ヨーロッパでは既にハイティンクのマーラーには定評があるのである。

ほぼ同時期に完成されたバーンスタインの「刺激的」なマーラーに対して、ハイティンクのアプローチはより音楽的で美しい。

なめらかに流動する充実感の強い音楽で、構成的にも隙がない。

ハイティンクは、オーケストラのすぐれた技巧を生かしながら、マーラーの表現を透明に表すことにすべてを捧げている。

緻密なアンサンブルもマーラーの場合は必須のものといえるが、その点でも申し分ない。

コンセルトヘボウ管という、メンゲルベルク、ベイヌムが手塩にかけて育んだ素晴らしい音楽性を持つオーケストラの感性豊かな魅惑的な演奏と共に、ハイティンクはこのマーラー全集でも全く見事な音楽的純度の高さを示している。

たった1度だけ聴くのなら、他の録音の方が耳に残るかもしれない。

しかしこのハイティンク盤は、聴けば聴く程にその味わいを増して行く。

派手な「香辛料」も「添加物」も加えていないハイティンクの演奏は、それ故に対位法的バランスの良さと、その内に込めた内的共感の高さで我々を魅了する。

この1組は、マーラーにゆかりの深いコンセルトヘボウでの録音ということでも、長くその価値を失わないに違いない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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