2009年08月22日

アバド&ベルリン・フィルのメンデルスゾーン:真夏の夜の夢(抜粋)/交響曲第4番「イタリア」


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1995年のベルリン・フィルのニューイヤー・イヴ・コンサートのライヴ録音である。

「真夏の夜の夢」は全14曲から序曲をはじめとする10曲を選んだ抜粋盤だが、主要曲はほとんど入っているし、なによりもアバドならではの晴朗な歌にあふれた表現とベルリン・フィルの透明で精妙な響きが素晴らしく、メンデルスゾーンの音楽の魅力を最高度に磨かれた表現と響きで伝えている。

爽快に引き締まったテンポではじまる〈序曲〉は、これからはじまる劇への期待を生き生きと高めてくれるし、つづく〈スケルツォ〉も、品格美しい表現の中にベルリン・フィルの弦の魅力が存分に発揮されている。

お馴染みの〈結婚行進曲〉も、アバドらしくあくまでの格調高く、ベルリン・フィルが持ち前の豊麗な響きと卓抜な表現力によって、いかにも輝かしく壮麗な演奏をつくっている。

独唱や合唱の入る曲でのアバドのうまさはいまさら言うまでもないし、マクネアーらの歌もとてもセンスが良い。

「イタリア」にはすぐれた演奏が多いが、アバドの3度目の録音は、モノーラル録音ながら古典的名演といえるトスカニーニの格調を感じさせる輝かしい表現、ピリオド楽器によるブリュッヘンの清新な響きが非常に魅力的な演奏とともにとくにすぐれていると思う。

このほかウィーン・フィルによるショルティ晩年のライヴ、オリジナル版の第2〜4楽章も聴けるガーディナー盤なども忘れがたい演奏だが、アバドのジルヴェスター・コンサートのライヴ盤は弾力性に富む精確なリズムと見事なテンポによってしなやかに歌われる旋律、さらにベルリン・フィルの精妙な響きのバランスも絶妙である。

そのために古典的な形式とともに爽やかに流れるメンデルスゾーン特有のロマンティシズムも明快に表現されていて、カラヤン時代より明るくなったベルリン・フィルの透明度の高い響きも、この交響曲にあふれるイタリアへの憧憬感や幻想をより陰影豊かなものにしている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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