2010年02月13日

ショルティのブルックナー:交響曲全集


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



素晴らしく精緻な演奏。これほど見事なアンサンブルを聴かせるブルックナー演奏は数少ない。

ショルティは時に彼自身の個性を強く打ち出してわずかに聴き手に違和感を与えることがあるが、ここでの解釈はテンポを無用に動かさず真正面から作品に対している。

シカゴ響の威力あふれるアンサンブルと響きが相まって、実にスケールの大きい演奏を展開している。

なかでも傑作は後期3大交響曲。

「第7」は聴き手を、ショルティの芸術世界に引き込まずにはおかない素晴らしい演奏だ。

作品全体を貫く挽歌の雰囲気を、深沈とした歌で表し、情感のうるおいを確かな手応えで表出。

シカゴ響の響きも磨き抜かれたもので、つややかで美しく、豊かな表現力を発揮する。

第2楽章の抒情感もこの上なく豊かに示されている。クライマックスの高潮も指揮者のスケールの大きさを存分に表している。

終楽章の仕上げの見事さは完璧と言えるほどだ。

「第8」では、きわめてがっしりとした構築で、この曲のもつ深い宗教的で詩的な情感を巧みに表出しており、その卓抜な手腕には驚く。

「第9」では、古典的といえるほど堅固な構築をつくり、そこに歌の流動性を合わせもつという至難の技をいとも容易に実現している。

特に第1楽章では、クレンペラーの名演を想起させる悠揚たるテンポと、激烈と甘美の2つの主要楽想の表現、そして悪魔的なまでの高揚を聴かせ、これまでのショルティとはひと味違った奥行きの深さを感じる。

これはまさに"究極のブルックナー"と呼ぶにふさわしい。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 15:52コメント(0)トラックバック(0)ブルックナー | ショルティ 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ