2010年02月23日

ムター&ジュランナ&ロストロポーヴィチのベートーヴェン:弦楽三重奏曲全集


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アンネ=ゾフィー・ムター(25歳)が、ブルーノ・ジュランナ(55歳)、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(61歳)といった2人のヴィルトゥオーゾに支えられ、初めて室内楽録音に本格的に取り組んだアルバム。

2人の大家と新進女流による演奏である。

1988年、パリでの録音。

ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという旋律楽器によるトリオ編成は、それぞれに洗練された感性と高度な技術が要求される表現形態だが、ここに聴く弦楽トリオはアンサンブルの難しさを克服している。

ここでの聴きものは作品9の3曲で、ベートーヴェンの音楽の要求に応えて、3人があたかもソロを受け持っているかのように、それぞれが力感をこめた柄の大きい演奏を繰り広げている。

作品9の3曲の、これほど見事な演奏は聴いたことがない。

このトリオは、弦楽三重奏のアンサンブルの難しさを見事に克服している。

透明度の高い響きの中で、3声部の動きと絡み具合が目に見えるように浮かび上がり、第3番第1楽章など非常に深い音楽内容の堂々たる音楽だ。

ベートーヴェンの《弦楽三重奏曲》の最高傑作群を、情熱と深みと繊細さを兼ねそなえた透明度の高い響きでのびのびと歌い弾んでおり、スケールの大きな音楽を作り上げて、見事なアンサンブルを聴かせている。

ときには室内楽的演奏からはみ出し荒々しく感じられることもあるが、スケールと音楽の容量の大きさはさすがである。

これまであまり重要視されなかった作品だが、この演奏により再評価されるのではないだろうか。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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