2010年03月01日

クナ&ウィーン・フィルのブル5


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クナッパーツブッシュとウィーン・フィルによるこの録音は、それが残されていたことに深く感謝したいかけがえのないディスクである。

ブルックナーという作曲家の本質を見事に把握した演奏で、歴史に残る名演といえよう。

造形のスケールも大きく、あらゆる部分に意味があり、深い心情が表出されている。

素朴で力強く作為のない自然体の演奏だが、そこには音楽を知り尽くした境地が開かれていて、風格がある。

この曲は、演奏者のブルックナーの精神や音への共感がなくては充分に表現し切れない曲である。

クナッパーツブッシュのブルックナーはそのどれもが格別の名演だが、この巨匠の音楽を最良の状態で打ち出されるのは、やはりウィーン・フィルを得た時と考えるのが妥当であろう。

全曲を一貫した重い情感で、どっしりと統一した、クナッパーツブッシュの深い理解と、ウィーン・フィルの渋いブルックナー・トーンとは、他に求められないものである。

これはあたかも、ブルックナーの音楽とその表現の典型を示したような演奏である。

改訂版を用いた演奏のため、ブルックナーの作風とは異質の部分があるにもかかわらず、それを忘れさせてしまうほど豊かな音楽が充満している。

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コメント一覧

1. Posted by gkrsnama   2010年03月03日 00:18
この盤、昔はほめちぎられていたものですが、今は録音も演奏も罵られることも多いです。。音の方は初期デッカとしてはかなり悪いです(アンセルメはすごいのに)。演奏についても改訂版であるのは当然として、曰くヴァントのように正統でなく異形だ、曰くブルックナーでない。本当かなとおもって聴き直してみましたが、久しぶりに聴くブルックナー、全然ピンときませんでした。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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