2010年04月16日
ズーカーマン&バレンポイムのブラームス:ヴァイオリン・ソナタ
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ズーカーマンとパールマンは、イスラエル出身のヴァイオリニストとして双璧といわれているが、ズーカーマンのほうはとくに古典的な音楽にレパートリーの中心をおいているようである。
バレンボイムとは1970年代の前半にコンビを組み、協奏曲やソナタなどのレコーディングをおこなっている。
これは1974年の録音なので、ここにはこのふたりの生鮮ではつらつとした若さが感じられる。
ズーカーマンのヴァイオリンは、きわめて甘美な音色で、旋律をたっぷりと歌わせたロマンティックな演奏である。
バレンボイムのピアノも骨組みがしっかりとしていて、全体をきりりと引き締めている。
バレンボイムが、かなり知的な線からブラームスに迫っているのに対し、ズーカーマンのヴァイオリンは、純感覚的に歌っている。
その意味で、ズーカーマンの演奏は、美しく、流暢で若々しく、疑う余地もなく彼自身の音楽になっている。
それは「第1番」に最もよく現れており、「第2番」ではみずみずしくふくよかな表情が美しい。
そして、ピアノが見事に音楽を引き締めている。
ふたりの呼吸もぴったりだ。
とくに「第2番」の演奏は素晴らしい。
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