2010年07月28日
ヤナーチェクSQのヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番&第2番
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ヤナーチェクの傑作であると同時に、弦楽四重奏曲史上でも最大級の傑作であるこれら2曲には、幸いなことに、注目すべきディスクがいくつかある。
まず、イの一番にあげたいのは1963年に録音に録音されたヤナーチェクSQ盤だ。
別に作曲家の名前を冠しているから、同じチェコのグループだからというわけではなく、この演奏内容は素晴らしい。
この四重奏団のテクニックの高さと積極的な表現力に感心させられる1枚だ。
強烈な色彩感、大胆なアクセントなどをむき出しにしたようなところのある演奏で、聴き手は力づくでねじ伏せられてしまう感じだ。
まさにヤナーチェクの音楽特有の郷土色、方言のような訛に彩られた演奏だけれど、それが普遍的な高みにまで達しているところが、なんとも凄い。
ヤナーチェクはこの2曲で、四重奏団に対し、さまざまな音色を要求しているが、この団体はそれに見事に応えている。
しかも、それだけのことで精一杯にならずに、人間ヤナーチェクを感じさせる演奏をしている。
そのためにヤナーチェクの考え方や性質がしのばれて、思いがけなく新発見したような気になることさえある。
並大抵の演奏ではない。
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