2010年03月08日

ハイティンク&コンセルトヘボウのベートーヴェン:交響曲全集


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



1929年オランダ生まれのハイティンクが、1985年から87年にかけて録音した、2度目の全集で、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の創立100年を記念して録音された全集。

きわめて普遍的な解釈に基づいた名演で、無類の安定感と堂々とした風格をそなえている。

演奏そのものが作品のすべてを語り無用な表現が一切ない、普遍的な解釈と高い音楽的密度を持ったベートーヴェンは滅多に聴くことが出来ないだろう。

また、これほどベートーヴェンの音楽の古典的な様式を見事にとらえた、密度の高い、堂々とした演奏も少ないだろう。

楽譜の読みは深く、伝統的様式の研究の末に、自己の解釈を完成させたという趣がここにはある。

ハイティンクの演奏は、室内楽的と呼べるほど純度の高い演奏で、中庸かやや速めのテンポが流麗な表情と透明感をもたらしており、音楽が終始妥協のない厳しさに貫かれている。

そこに威容が示され、抒情的な潤いが見事に表出される。

ワルターの演奏に似かよった、温かいぬくもりを感じさせるところも素敵だ。

ヒューマンなぬくもりに溢れたこの名演は、ハイティンクの音楽への献身の深さを如実に表わしたものと言えよう。

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の深ぶかとした、渋い響きも素晴らしい。

これはワルター以来の最も温かい演奏であり、また演奏様式にも一貫性のある稀有の全集だ。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 03:55コメント(2)ベートーヴェン | ハイティンク 

コメント一覧

1. Posted by 遠藤宏   2019年11月07日 09:06
5 ハィティンク、ACOの演奏はこの全集を始め、シューマン、ブラームス など素晴らしいと思います。
何も足さない、何も引かない、とにかく自然体での演奏が心地よいですね。
また、第九の演奏でしたら、同時期?のライブ盤も好きです。
2. Posted by 和田   2019年11月07日 12:13
遠藤さんコメントありがとうございます。
ハイティンクは全集マニアで、ベターな演奏ではあるけれどもベストの演奏は少ない、と以前書いたことがあります。
ご指摘のシューマン、ブラームスも良いですが、ショスタコーヴィチの交響曲は魂の底光りが感じられるベストの全集だと思います。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ