2010年07月05日

バシュメトのブラームス:ヴィオラ・ソナタ


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20世紀は、これまで弦楽器の中でソロ楽器としては比較的注目されることの少なかったヴィオラが、やっと表舞台に登場した世紀であったが、その立役者の一人となったのがバシュメトである。

今日これほどまでにヴィオラ作品が愛好されるようになったのは、恐らくバシュメトという天性のヴィオラ奏者の出現と無関係ではないだろう。

彼の存在に刺激されたかのように、今日すぐれたヴィオラ奏者が活躍の場を拡大している。

バシュメトのヴィオラ演奏は、これまでのヴィオラの概念をくつがえすほどの鋭敏な技巧と甘く柔らかい艶のある音色を持っていることに特色があるが、このブラームスの2つのヴィオラ・ソナタでも、そうした彼の特徴が最大限活用されている。

バシュメトはヴィオラ特有の渋い甘さの中に底光りするような艶を宿した音色を生かしながら朗々と曲を歌わせ、深い共感を込めながら弾き表していく。

ブラームスの晩年に特有の深い翳りに彩られた懐の深い情感の世界が、共感あふれる歌と豊かなテンペラメントを存分に込めながら、流麗な技巧を駆使して自在に繰り広げられている。

とりわけ第2番での起伏の大きな感情の移ろいを緩急自在に弾き表してゆくバシュメトの技巧には改めて感嘆する。

変奏曲の終曲の扱い方なども、新鋭(録音時)とは思えない円熟したうまさが光る。

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classicalmusic at 18:53コメント(2)トラックバック(0)ブラームス  

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コメント一覧

1. Posted by yoshimi   2010年07月08日 07:20
こんにちは。
バシュメットのブラームス、とてもロマンティックですね。この曲を初めて聴いたのがこのバシュメットのCDでした。
これがとても気に入ったので、以来、ヴィオラの曲を聴くときは、バシュメットの録音がないかと探したものです。

その後スーク&パネンカの録音を聴くと、流麗なバシュメット、渋みのあるスークと、録音時の年齢の違いもあるのか、雰囲気が違いますね。
両方とも好きなので、そのときの気分でどちらを聴くか選んでます。
2. Posted by 和田   2010年07月08日 11:47
yoshimiさん、コメントありがとうございます。
私はスーク&パネンカの録音は持ってません。参考にさせていただきます。
そもそも、ブラームスのヴィオラ・ソナタ自体あまり聴くことがなかったのですが、バシュメト盤を聴いて目覚めました。
ブラームス晩年の諦観をこのように流麗に弾けるのはバシュメトくらいしか思い当たりません。

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