2010年07月30日

コラール&プレヴィンのサン=サーンス:ピアノ協奏曲全集


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1948年生まれのフランスのピアニスト、コラールは、最初フォーレのスペシャリストとして注目をあびた。

そうしたことからもわかるように、コラールの演奏の特徴である、知的で品のよい表現と明澄な音色とがここでも生かされ、これらの作品のもつ洗練された感覚と華やかさを、明快なタッチであますところなく再現している。

サン=サーンスのピアニズムの世界を過不足なく表出した、模範的な演奏だ。

サン=サーンスのピアノ協奏曲はロジェの名盤があるが、このコラール盤もそれに肩を並べるもの。

ロジェの演奏がサン=サーンスを超えようとしているのに対して、コラールはサン=サーンスそのものをストレートに表出してゆく。

コラールは無理のないフォルティッシモ、無理のない緊迫感がいかにも音楽性満点であり、軽妙なリズムや洒落た色合いを生かしつつ薄味になることがない。

もうひとつ追求が欲しい気もするが、それだけ万人向きといえよう。

第3番ではコラールのタッチは谷川の清水のように澄んでおり、明確かつ精妙である。

第4番第2楽章の後半など、ノリにノッていて素晴らしい。

第5番も水っぽくなる一歩手前で瑞々しさを保っており、フランスの香りが詩情を伴って流れ、満足させてくれる。

プレヴィン指揮のオーケストラも充実しており、ソロをもりたてて好演しており、重厚ながら楽しさを失うことがない。

喚起力に富んだプレヴィンの音づくりが、コラールの力感溢れるソロを見事にサポートするさまは、絶妙のコンビネーションというべきだろう。

ことに弱音部がこよなく美しい。

協奏曲以外も好演で、「アフリカ幻想曲」でのコラールの鮮やかな音色とタッチは極上の出来だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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