2009年09月29日
ハイドシェック:宇和島ライヴ1
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1989年、四国の宇和島で行なわれたコンサートのライヴ録音で、ベストセラーになったCDだけに、耳にされた方も多いだろう。
ハイドシェックの強烈な個性の香るプログラムだが、とりわけ強い印象を刻むのが「テンペスト」だ。
テクニックはきわめて端正でありながら、実にドラマティックな入魂の演奏だ。
速い楽章のみならず緩徐楽章にも緊張感がみなぎり、全体に凄まじいエネルギーが張りつめている。
演奏家の技術水準が上がるのと反比例して、ベートーヴェンの音楽はファンの手からだんだん遠いものになりつつあるが、そんな時代にハイドシェックは、かくも鋭い、かくも凄まじい、鬼気迫るような、まさに人間業を超えたピアノで、ベートーヴェンという作曲家が人間業を超えた存在であることを改めて示してくれたのである。
そのCDがベストセラーになったということは、聴衆がやはりこういう演奏を求めているのではあるまいか。
ベートーヴェンは堅固たるべしと信じる人から見れば許せない演奏かもしれないが、その魅力は著しい。
またドビュッシーの「版画」にも、それぞれ鬼火のようなものが燃えている。
モーツァルトはユニークな演奏で、ハイドシェックはショパンかシューマンでも弾くように、心ゆくまで歌わせながら奏でている。
ヘンデルはハイドシェック一流のロマンティックな情念に彩られた表現であり、シューベルトも濃い情緒をたたえた語り口だ。
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コメント一覧
1. Posted by trefoglinefan 2009年09月30日 15:40
拙ブログにトラック・バック頂きまして、誠にありがとうございます。この演奏本当に凄いと思います。
また有意義な情報をお待ちいたしております。
また有意義な情報をお待ちいたしております。
2. Posted by 和田 2009年09月30日 16:18
trefoglinefanさん、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り本当に凄い演奏です。
またのコメントお待ちしております。
おっしゃる通り本当に凄い演奏です。
またのコメントお待ちしております。