2010年06月11日

レーピン&ゲルギエフのチャイコフスキー&ミヤスコフスキー:ヴァイオリン協奏曲


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チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、名ヴァイオリン奏者たる者、誰もが採り上げているし、残された名盤も数多いが、ロシアの若手世代のリーダー格、レーピン(1971年生まれ)はゲルギエフ率いるマリインスキー歌劇場管弦楽団という理想的なバックアップを得て名演を作り上げた。

完璧なテクニックと妖しいまでに魅惑的なカンタービレの心を持つ名手だが、レーピンはそうしたものは作品の本質とは関係がないとばかりに、感触はちょっと冷たくすらある演奏を披露している。

だが、レーピンの演奏は実はそこから出発しているのであって、協奏曲全体を俯瞰しながら作品の核心へと突き進んでいくドラマティックこの上ない演奏の世界を打ち立てている。

ゲルギエフの指揮も遠慮などしていない。

協奏曲はソリストが主役なのだからオーケストラは抑えてという配慮もない。

「真のヴィルトゥオーゾが相手のときには遠慮する必要などありません。オーケストラを殺す必要はないのです」とゲルギエフは語っていた。

肝心なのは協奏曲という形式ではなく、協奏曲というフォームを借りて編み出された作品そのものの価値であり、そこに潜む宝石を探り当てることというわけだろう。

ソリスト、指揮者、オーケストラが火花を散らした熱演は、協奏曲が協奏曲を超えてオペラになった、そんな感触が与えられる。

耳慣れた作品が演奏家の尽力によりその姿を一変させることがある。ここに聴く協奏曲もその一つ。

同時に収録されたミヤスコフスキー(1881-1950)のテンペラメントの激しさもまた出色である。

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classicalmusic at 18:35コメント(0)トラックバック(1)チャイコフスキー | ゲルギエフ 

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1. オーケストラ!  [ キノ2 ]   2010年06月11日 21:29
 これは、ほんとにステキな映画でした。  音楽の力って、演奏によっては体調すら崩しかねないほど凄いものであるだけに、それがプラスに機能すれば、ドラマでは描ききれない感動の高みまで連れていかれてしまいます。ラストのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲で...

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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