2010年09月21日

カラスの「トスカ」(新盤)


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《トスカ》は牙を持つソプラノで聴きたい。敢えて言えば美しい声も、カンタービレもいらない。

平常心の心地よさではなく、美の饗宴でもなく、聴き手は、一瞬でよいから狂気というものが与える人事を超えたドラマに触れ、血が逆流するかのようなスリルを味わうためにこのオペラを求める。

そんな体験に浸らせてくれるソプラノはマリア・カラス(1923-77)をおいて他にいないだろう。

カラスは1953年にイタリアの巨匠サーバタの指揮でモノーラル録音を残したが、後の1964年にはプレートルの指揮でステレオによる再録音にも挑戦、いずれも歴史的名盤としている。

トスカという役柄に与えられた感情表現の振幅の驚異的幅広さ、その激しさと切実さとが、オペラであることを忘れて聴き入らせる吸引力を持つ壮絶なる名唱である。

またスカルピアを歌うティト・ゴッビも素晴らしい気迫でオペラを引き締めており、与えられる感銘の大きさはこのオペラの曲名を「スカルピア」としたくなるほどである。

若き日のプレートルの指揮もラテンの血が燃えたぎった直線的で、異例の燃焼度を誇っている。

確かにここにトスカがいる。カヴァラドッシとスカルピアもいる。そしてぶつかり合う生のドラマがある。そんな臨場感に浸らせる名盤である。

オペラの醍醐味は劇場に足を運んだときに満喫されるが(私はエヴァ・マルトンの「トスカ」を生で聴いた)、CDだって負けてはいない。

その代表がこれ!

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classicalmusic at 18:31コメント(0)トラックバック(0)プッチーニ | カラス 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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