2009年10月17日

クレンペラー&バイエルン放送響のメンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」(ライヴ)


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「スコットランド」は、演奏だけをとればスタジオ盤よりも良いかもしれない。

つまりCDとCDとで比較するなら、こちらの方を選びたいのだ。

まず、バイエルン放送響がドイツ的な重厚さと柔軟な技術力でもって、クレンペラーの芸術をより巨大なものにすることに貢献してくれている。

クレンペラー自身の円熟も明らかで、呼吸、フレージング、リズムの掘り下げも深く、音楽が大きい。

スタジオ盤でのクレンペラーの特徴は、何と言っても遅めのゆったりとしたテンポにあった。

その不思議は、きわめて遅いテンポなのに、聴いていて愉しくなってしまうことである。

この特色あってこそ、クレンペラーのメンデルスゾーン演奏が第一級なのである。

しかし、このライヴ盤は「愉しい」ということは言っていられない凄みがある。

第3楽章からは、魂の慟哭さえ聴こえてくる。

終楽章のコーダは、クレンペラーの創作により、短調のままに寂しく閉じる。

そうか、これまでの凄絶な演奏はこのラストのために用意されていたものなのか。これがクレンペラーの荒涼とした心を映す鏡なのか。

この幕切れを知ってから、改めて最初から聴き直すと、また新たな感慨が生まれるのである。

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classicalmusic at 08:32コメント(2)トラックバック(0)メンデルスゾーン | クレンペラー 

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コメント一覧

1. Posted by フンメル   2009年10月17日 20:01
スコットランドは大好きです>曲ね

私はあまり評判の良くないダヴァロス/フィルハーモニア管の演奏が好きなんです。
ちょっと細かいところは雑なんですが、勢いというか推進力というか、スタジオ録音の割にはライヴ盤のような演奏なんです。

その他、クレンペラー盤、ドホナーニ盤、レヴァイン盤など持ってますよ。
クレンペラーはモーツァルトの交響曲演奏が好みです。
2. Posted by 和田   2009年10月18日 14:29
フンメルさん、コメントありがとうございます。
ダヴァロスですか。たまにそういう演奏にも出会いますよね。
ドホナーニ、レヴァインも好演だと思います。
クレンペラーのモーツァルトがお好きだとは意外ですね。
またのコメントお待ちしております。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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