2011年01月21日

アシュケナージ&ショルティのバルトーク:ピアノ協奏曲全集


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全曲ともショルティの棒の特質と相俟って、鋭い切り込みとエネルギッシュで無駄のない曲作りがひとつの魅力となっている。

説得力豊かで、かつまたヴィヴィッドな現代感覚に富んだバルトークである。

アシュケナージのピアノは、バルトークの音楽のもつ荒々しさという点では、やや物足りないが、どの曲も、きわめて洗練された美しいタッチで、表情豊かに弾きあげているところに惹かれる。

終始落ち着いた足取りで風格豊かな音楽を展開している。

輝く音色美と冴えた迫力、弱音のニュアンスはまさにアシュケナージの独壇場だ。

第1番でアシュケナージは、卓越した技巧と、ずばぬけた美しさをもった音色で、この曲をロマンティックに表現している。

豊かな心で弾きあげているあたり、いかにもこの人らしい。

第2番でもショルティの素晴らしいバックに支えられ、この曲のもつ激しい情感を見事に表出している。

第3番は第2番を上回る立派な出来で、美しい音色と、すぐれた技巧を駆使し、スケールの大きな音楽を作り上げている。

メリハリのきいたショルティのバックは唖然とするほどうまく、特筆に値する。

その中で第2番、第3番の協奏曲に特によく現われているような豊かな感情と音色美の世界、ピアニッシモの情感はまさにアシュケナージならではの持ち味であり、彼のピアノの美点が浮き彫りにされた例となっている。

それに完璧主義者としてのショルティは、これらのスコアを読み尽くし、痒いところに手が届くような、微細な部分にもスポットを当てて、曲のディテールの面白さを味わわせてくれる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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