2010年09月24日
シャイーのショスタコーヴィチ:ジャズ音楽集
この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。
ショスタコーヴィチはジャズの語法で《ジャズ組曲》や《ピアノ協奏曲》を作曲しているが、ジャズは若きショスタコーヴィチの創作意欲を大いに刺激したようである。
ジャズの精神に乗っかると自然に作品が陽光の光を帯びてくるから、聴き手もすぐに楽しくなってくる。
しかもこれはオーケストラのための作品なのだが、いささかも重く、大げさにならないし、確かにオーケストラ・ジャズという魅力的な音楽が存在する、そんな実感に浸らせてくれる。
若き作曲家のアイディアと遊び心の賜というべきであろう。
28歳のときに書かれた《ピアノ協奏曲》もその心は20世紀のディヴェルティメントだし、余白に添えられた《二人でお茶を》は無邪気に遊ぶ青年の笑顔すら感じさせて心憎い。
シャイーが名門コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮して録音しているが、あの風格を誇る名門オーケストラが実に柔軟に、また可愛らしくショスタコーヴィチ作品を再現して、秀逸この上ない。
名門オーケストラをこんな遊び心を持つオーケストラに変えてしまったあたりに、シャイーの素晴らしさを再認識させる魅力あふれるアルバムである。
クラシックとは思えないカジュアルな作品。ショスタコーヴィチのもう一つの顔を知って嬉しくなる。
ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング
フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室。