2009年12月11日

シュライアー&シフのシューベルト:白鳥の歌


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《白鳥の歌》のディスクはたくさんあるが、比較的新しい録音では、テノールのペーター・シュライアーがアンドラーシュ・シフのピアノ伴奏で歌っているディスクが素晴らしい。

シュライアーはドイツ語をもっとも美しく歌える歌手のひとりだが、この《白鳥の歌》では、彼の美声と繊細な語り口とが最良の成果をもたらしている。

シュライアーにとって18年ぶりの《白鳥の歌》だが声は若々しく、シューベルトにふさわしいすっきりした歌いぶりで好演している。

前回に比べて表現に内容の深さも加わり、特にハイネの詩による歌曲に成熟を感じる。

さらにまた、シュライアーはこの録音で、曲の追加(レルシュタープの詩による「秋」、ならびにザイドルの詩による3曲)と順序の入れ替えを周到な判断にもとづいて行なった。

従来の曲順がもともとそれほど根拠のあるものではない以上、この試みは大いに評価できる。

この入れ替えの結果、歌集全体に新たな光があてられ、それぞれの曲がこれまでとは違った曲のようにさえ聞こえてくるのは、大きな驚きだ。

たとえば一連のハイネ歌曲をシュライアー流に並べかえると、そこからひとつの物語が浮かび上がってくるのである。

シフも軽く美しい響きと清潔な弾きぶりで、シュライアーの声と音楽性に合わせて歌を快く支えている。

タッチの美しさ、乱れを知らぬ音の粒立ち、音色の多彩さ、そして繊細きわまりない音楽の表情。まったく見事というほかはない。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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