2010年04月20日
カラヤンのR.シュトラウス:管弦楽作品集
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R.シュトラウスの音楽は、オーケストレーションの華麗さとサウンド面における都会的な洗練味が、その最も重要なポイントといえるだろう。
加えて飽くなきオーケストラの名人芸と感覚的な鋭敏さも要求される。
その意味で現代の名人軍団といわれたベルリン・フィルとカラヤンのコンビは、恐らくR.シュトラウスの管弦楽曲を演奏するには、理想の顔合わせといえるのではないか。
R.シュトラウスの管弦楽作品は、コンセプトはロマン派的だったが、構成的には極めて古典的なものである。
そのほとんどの交響詩は、ロンド形式、ソナタ形式、変奏曲形式のような、古典の枠組みによって支えられている。
そのことがつまりこれらの作品に、標題から離れても観賞出来る普遍性を持たせているのである。
カラヤンはそうしたことを熟知して、極めて優れた職人芸で、これらの作品を料理している。
錯綜したオーケストレーションの綾を解きほぐし、誰にでも分かるように整理して演奏されている。
そして彼の意図をベルリン・フィルは他のどの団体よりも鋭敏に反応して、オーケストラの名人芸を繰り広げている。
シュトラウスの作品に精神性や哲学はいらない。徹底した職人芸さえあれば、それで曲は立派に生かされるのである。
その輝かしくも官能的なサウンドに酔い痴れる度量があれば、これが天下の名盤であるということが、たちどころに分かるだろう。
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