2015年07月11日

デルモータのシューベルト:冬の旅


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



アントン・デルモータ(1910-1989)は40年の長きにわたってウィーン国立歌劇場の専属として活躍したので、ウィーンの歌手と言って差し支えないだろう。

全盛期は1940年代から60年代の初めまでと言えるが、その後もリートなどでは活動を続けていた。

ただ、メジャー・レーベルに録音が少ないために日本ではほとんど発売されなかったように記憶する。

しかし1970年代になってからプライザー・レーベルに多くの録音を残してくれたのは有難い。

「冬の旅」もその中の1枚で、「冬の旅」の数ある録音の中でも独特の魅力を持っている。

いわゆる突き詰めた演奏ではなく、多少歌い崩し的な部分などもあり、全体としては技術、解釈ともに万全ではない。

それでも全盛期の甘い声と格調高い表現は十分に健在で、シューベルトの〈歌〉の本質を見事に突いた歌唱を聴かせてくれる。

とりわけ第1曲の「おやすみ」や第5曲の「菩提樹」などの素朴な歌謡旋律が曲の性格を決定付ける楽曲でのリリカルな情感は他に代えがたい魅力がある。

これほど〈歌うこと〉に重点が置かれた「冬の旅」は他に聴くことができない。

伴奏をしているのは夫人のヒルダ・デルモータで、やはり技術的には問題が残るが、歌と心の通った温かい表現が良い。

この演奏を聴いていると、シューベルティアーデで歌われていた「冬の旅」は、こんな感じだったのではと思えてくる。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 00:43コメント(0)トラックバック(0)シューベルト  

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ