2010年01月29日

ノーマンのR.シュトラウス:4つの最後の歌〜歌曲集


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ジェシー・ノーマンの初のR.シュトラウス/歌曲集。

「4つの最後の歌」はこれまで様々な演奏が録音されてきたが、これはかつてのシュヴァルツコップ盤に匹敵するか、それを超えた名唱である。

ノーマンの豊かな表現力が、ここでも最高に発揮されており、なめらかで、ひときわ美しい声は、シュトラウスの甘美な歌曲にたいへんふさわしい。

ノーマンの豊麗な声は、自分の作品に、美しい声を望んだこの作曲家の思いを十分に果たすものだ。

ノーマンの歌唱はオーケストラ全体をも包み込んでしまうほどの包容力をもっている。

そのスケールの大きさは聴く人の心をすっぽり包みこみ、また歌心の豊かさも比類がない。

その歌いまわしの絶妙なうまさにも圧倒されてしまう。

これほど作品の内面に深く迫った表現というのも少ない。

ノーマンはここで作品の"いのち"を読み取っている。

R.シュトラウスの人生の終わりにあって、これまでの歩んできた道を回想する4つの歌をこのようにさり気なく、深い感情と共感をもって歌い上げられるのは信じ難いくらいである。

マズア指揮のゲヴァントハウス管弦楽団も重心の低いたっぷりとした響きをもち、両者で熟した音楽としているが、詩の世界までをもサウンドや音の色に集約してしまった感がなくもない。

とはいえ、オーケストラの艶やかな響きは、彼女の声の味わいをいっそう深めている。

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classicalmusic at 18:37コメント(6)トラックバック(0)R・シュトラウス  

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コメント一覧

1. Posted by yoshimi   2010年01月30日 17:56
こんにちは。ノーマンが歌うと、豊かな色彩感とドラマティックさに、その場が包み込まれてしまいますね。

清楚な透明感が美しいヤノヴィッツの”春”を好んでいたチェリビダッケは、ライブで共演したノーマンの歌がお気に召さず、”ゴビ砂漠の春”のようだと評していたのは笑いました。

私はどちらの歌い方も好きですが、ノーマンの方が聴いていてイメージがいろいろ膨らむ感じがします。
2. Posted by 和田   2010年01月30日 20:11
yoshimiさんコメントありがとうございます。
ノーマンとチェリの海賊盤持ってます。音質が良くないので、ノーマンの真価はそれだけだと分かりにくいのですが、チェリがそう評していたのは笑えますね。

やはりこの曲だと定評あるシュヴァルツコップ&セル盤に落ち着くんですかね。
3. Posted by haruko1106   2010年01月30日 22:46
5 classicalmusic様
お久しぶりです。
この録音は私も持っていて、いずれシェトラウスの「4つの最後の歌」を勉強する時に参考にしていこうと考えていました。
この録音をブログで取り上げて下さった事に感謝致します。
でも「ゴビ砂漠の春」ですか。
ノーマンの歌唱には「清楚な透明感」が無いという事でしょうか。
多様性というのも考えものなのかなと強く感じました。
4. Posted by 和田   2010年01月31日 02:24
haruko1106さん、コメントありがとうございます。
ノーマンのスケール大きな、そして包容力のある歌唱は、あるいは好みが分かれるかもしれません。
チェリの皮肉は別に真に受けなくともよいと思います。
yoshimiさんはその例を出されても、ノーマンの素晴らしさを感得されていらっしゃるみたいですしね。
ではまたのコメントお待ちしております。

5. Posted by yoshimi   2010年02月03日 16:32
チェリビダッケは、ノーマンの声量豊かに(”馬鹿でかい声”と翻訳してましたが)で歌う"春"がお気に召さなかったようですね。
彼は人の好き嫌いの激しい毒舌家ですから、変わったエピソードが多いのは面白いのですが、彼の言動はかなり感情的でフィルターがかかってますので、”面白いな〜”程度でとめておくに限ります。

ノーマンの”春”は、ヤノヴィッツに比べると透明感は薄いと思いますが、木々や草花の芽吹きを感じさせる生気に溢れていて、雄大です。ヤノヴィッツは水彩画で、ノーマンは油絵のような色彩感があって、それぞれの持ち味が良く出ているように思います。
6. Posted by 和田   2010年02月04日 02:31
この曲には隠れた愛好者がかなり多いようですね。
シュヴァルツコップ、ヤノヴィッツ、ノーマン以外では、少しばかり健康にすぎるかもしれませんが、テンシュテット指揮によるロンドン・フィルのサポートを得たポップ盤も聴き応えのある出来映えです。
彼女の「R.シュトラウス歌い」としての豊富なキャリアが、あますところなく示されています。
艶のある、のびやかな歌声が印象的です。
伴奏も骨のあるところを示しています。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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