2014年02月20日

シノーポリ&シュターツカペレ・ドレスデンのR.シュトラウス:アルプス交響曲


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この交響曲を音楽による登山日記だと思ってナメてはいけない。

この曲は当初、《アンチ・クリスト―アルプス交響曲》と名づけられていた。

つまり、ニーチェの思想「キリストは死んだ」ので、そんな死んだ神よりも自然を信仰しよう、みたいな観念的なニュアンスが付け加えられたわけだ。

ところがシュトラウス、やたらと描写が細かくじつにリアルなので、その作品に込められた主義主張はどこへやら。なんだかんだ、極上の登山日記になっているのである。

演奏家によって、どんな山なのか、そしてそれを待ち受けているものは何?という違いを聴き取るのが楽しい曲である。

筆者はシノーポリ盤をかなり面白く聴くことができた。

情報量がとんでもなく多い。しかも多いだけでなく、さりげなく擬音的に響く木管の不気味さといったら。

そして大編成のオーケストラが鳴りに鳴る。冒頭の夜から日の出を迎えるシーンは驚天動地の世界だ。

やたらと広大で、やたらに細かい、やたらと有機的で、やたらに人工的、聴き手の遠近感を狂わせてしまう演奏なのだ。

ぞくぞくするような冷淡な部分もある。山道に迷って氷河にたどり着く場面、そして悲歌の部分の翳り方はふつうではない。

浮き沈みが非常に激しいのだ。クスリや死を意識したことで、精神が過敏になったまま接したような自然がある。

この演奏を聴くと、登山日記を越えたもっと鬼気迫るものを筆者は感じてしまうのである。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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