2010年02月06日
ケルテスのドヴォルザーク:交響曲全集
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クーベリック盤とともに、ドヴォルザーク交響曲全集の基本とするべき盤であるが、私は、クーベリックに取り憑いた暗い情念が苦手なので、本全集を座右としている。
ケルテスの瑞々しいアプローチが本全集の命だ。
1973年に夭逝したケルテスの労作だが、演奏は精力的で若々しく、情熱的な鋭い感受性と色彩的な郷土色の表出が作品の性格を深く掘り下げる。
有名な第7〜9番はもとより、普段聴く機会の少ない初期の作品も実に音楽的に興味深く聴かせる。
第1番「ズロニツェの鐘」のなんと愉しいこと!
いかにも実直なドヴォルザークらしく、くそ真面目に書かれた作品だけれど、後期作にはない素朴な魅力が何とも言えないのだ。
それを、ケルテスがほんとうにチャーミングに聴かせてくれる。
もちろん、「第6」以降の後期作も魅力満点だ。
特に「第8」は説得力が強く、鋭い感受性で曲を着実かつ流麗に表出しており、確信のこもった表情が若々しく、作品に内在する民族性もごく自然に表われている。
ケルテスの数多い演奏の中でも注目すべき秀演といえる。
音楽の構成的なかたちを内容とともにくっきりと表出した、よく練られた演奏であり、全集としても優れたものと評価したい。
ドヴォルザークの邪気のなさ、素直さを最良の形で聴かせてくれる全集である。
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