2010年02月14日

ライナー・サウンド~超絶のヴィルトゥオーゾ・オーケストラ


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アメリカのオーケストラ・ランキングで常に1位を保っているシカゴ響の、今日の姿をつくり上げた指揮者はフリッツ・ライナーだったと言われるが、それはショルティの指揮する来日公演の放送でも時折、レコードで聴く昔のライナーの音が顔を出して、興味深い体験をしたことから納得できる。

ライナーの指揮はいわゆる職人タイプの広いレパートリーに対応したものだが、オーケストラの機能を知りつくし、どんな表現でも可能な指揮法の大家だったライナーがつくり出すサウンドは、独特の鮮やかな効果と充実した手触りを持っていて、その音で演奏されれば、どんな曲でも立派に聴こえてしまう一種のマジックとも言えるものだった。

一般にライナーの名演はバルトークやR.シュトラウスだと言われているが、フランス音楽やスペインものも得意にしていたことは意外に知られていない。

そうした曲には「本場もの」演奏が不可欠の要素だと思われがちだが、強烈な色彩で描かれた絵よりも微妙な色合いの変化で楽しませる作品の方が印象的であることを、彼の指揮したラヴェルは教えてくれる。

特に「スペイン狂詩曲」の冒頭でオーケストラが柔らかい漂うような音で透明に重なり合うのを聴くと、今まで気付かなかった曲の効果に驚く。

もちろんオーケストラが大きく炸裂する部分ではいつも通りのシカゴ響の圧倒的な力が発揮されるが、繊細な表現により重点が置かれていることは確かだ。

そしてそうした細部をリアルな存在感を持って表現した録音が重要な意味を持っていることに改めて気付く。

フルトヴェングラーやストコフスキーのような強烈な個性で圧倒するタイプの指揮者は、どんな録音の状態も越えて表現が伝わってくるが、つくり出すサウンドが重要な指揮者は、こうした演奏行為の空間がそのまま収録されなければ、表現の多くが失われてしまうからだ。

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classicalmusic at 03:34コメント(0)トラックバック(0)ライナー | ラヴェル 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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