2010年02月17日

シューリヒトのモーツァルト:交響曲第36番「リンツ」&第38番「プラハ」


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シューリヒトのモーツァルトは、きびしい造形のなかから精彩にみちた生命力を表した、これこそ本当の音楽と言えるものだ。

2曲とも雄渾で、激しい共感が音に表れた演奏で、そのきびしい表情は、他に比べるものがないほどだ。

2曲ともに率直な解釈で、さすがに大きな風格があり、一流とはいえないパリ・オペラ座のオケから堂々とした生命力豊かな音楽を引き出している。

「リンツ」には随所にこの大指揮者の感興が示されている。

しかし、オーケストラのアンサンブルが粗く、技術的にも劣るので、いかにシューリヒトといえども、モーツァルトの純粋美を表出することは難しい。

「プラハ」は一段と香り高く、シューリヒトに限らず、過去に行われたすべてのモーツァルトの録音の中でも、ひときわ高く聳える奇跡的な名演。

猛烈なスピードによる一気呵成の名演だが、そのなかにまるで川面に揺れる光のような儚さが美しい。

よく聴くと、シューリヒトの読譜の深さによって用意周到に演出されたものであることが分かる。

シューリヒトの気品高い表現は、いまも存在価値を失わない。

これでオケがもっと良質なら、と惜しまれる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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