2010年02月19日

カラヤン&ウィーン・フィルのドヴォルザーク:交響曲第8番(旧盤)


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カラヤンの1961年の録音は、オケがウィーン・フィルであることが大きな魅力であり、同じウィーン・フィルとの1985年の録音よりもよりストレートな表現で、みずみずしく感興豊かな溌剌とした演奏を展開している。

カラヤンらしく旋律をしなやかに歌わせており、随所に個性的な表情があるが、さすがに音楽的には一分の隙もない。

カラヤン=ベルリン・フィルの演奏は、ときに技に溺れすぎるというのか、精妙さが突出しすぎてしまい、それがいかにも作りものめいた印象を強めてしまうことがある。

例えば、このコンビによる1979年録音の「第8番」がその一例ではあるまいか。

ところが、カラヤン=ウィーン・フィルの場合には、ベルリン・フィルのときほど人工的な精妙さが突出しない。

思うに、ウィーン・フィルの弦の響きの艶と厚みが、精妙さの前面に出てくるためだろう。

この弦の特質を生かして、カラヤンはドヴォルザークの親密感あふれる田園的な"歌"を、心ゆくまで奏でている。

このウィーン・フィルとの演奏は高度なアンサンブルに加えて、優美な歌と音色の魅惑に満ちている。

ウィーン・フィルがもつ歌い方の妙と音の美感が十全に発揮され、この曲の魅力が全開といったところだ。

ともすると音の仕上げに磨きをかけすぎて音楽の中に脈打つ生命感を殺してしまうことのあるカラヤンだが、この曲では、しなやかに歌いつつ、音楽が自然でつねに生きている。

カラヤンがウィーン国立歌劇場に在任して、ウィーン・フィルとの緊密な仕事を続けていた時代の最高の成果のひとつであると思う。

その後のふたつの録音も見事だが、この演奏には華がある。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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